「忙しがっている暇はない」この不思議な言葉は、何日か前の福井新聞で見つけた。
『ゲド戦記』の翻訳者清水真砂子さんの言葉だそうだ。
「ねこのくにのおもちゃばこ」の工作ワークで、子どもたちと時間を過ごしながら、
ふとこの言葉を思い出した。
子どもの時間は、大人の時間と違う。
皿回しに乗せる目を回した猫
びっくり箱から飛び出る子猫軍団
尻尾が伸びる、不思議猫
子どもたちの想像力は
牛乳パックも、空き箱も紙皿も
またたくまに、魔法のおもちゃに
どんな猫がいいかなぁと、じっと考える時間
描きはじめてからの集中
ハサミを使う真剣な手
ひとつひとつ、子どもたちの決して急がない丁寧さに
驚くのは、私が、もう子どものように
遊べなくなっている証拠だ。
子どもにとっては、遊びは
こんなにも大事な仕事だ。
今、小学校では、図工の材料もみんな
キットになっている。
どんな猫が飛び出したら、
どんな猫がくるくる回ったら
楽しいかなと
子どもたちが考える時間も奪わないといけないほど
今という時代は忙しいのだろうか。
忙しがっている暇はない
ちゃんと、遊ぼう!!
追伸:丁寧なゆっくりとした子どもの時間に
ちゃんと丁寧にゆっくりつきあってくれた
優しい学生ボランティアのみんな!
本当にありがとう!
いーちゃん
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